
屋根工事現場で出た茅クズなどの廃材を、しばしば自宅に持ち帰り一箇所に溜めている。朽ちた茅葺き屋根の古茅は、昔から田畑の肥やしとして再利用されてきた。我が家のささやかな畑のために…と、せっせとと茅クズを溜めていたのだが・・・。
ふと、ちょっとは土化してきただろうかと思い立って軽く掘り返してみてビックリ。大きさからしてカブトムシと思しき幼虫がゴロゴロ。刈った草などを溜めておけばこういうことが起きることは珍しいことではないし、古い茅葺き屋根を解体していると幼虫だらけのゾーンに出会うこともよくある。
しかし、この大きさの幼虫がこの密度で…。畳2枚分ほどもないスペースの中に、この分だと大小100匹くらいいても不思議ではない。何か商売に繋がらないか…との思いがつい頭をよぎる。
腐った茅屋根をカブトムシらが食べ、土へと変える。
その土を畑へと放り込み、良質無農薬の野菜が育つ。
その野菜を食べた人間(自分)が、再び新たな茅葺き屋根を葺く。
20年後にその屋根が役目を終えた時、このカブトムシの子孫、また自分の孫が同じ流れを継承しているかも知れない。
ごく小さな世界でささやかに繰り返される、ある種の食物連鎖。茅葺きが紡ぐ、地味で美しい命のリレー。
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